シーズンをまだ10試合以上残し、広島・新井貴浩監督の来季続投が明らかになった。今季132試合目の巨人戦をサヨナラ勝利で終えた試合後の会見で、5年目の指揮を執ることが決まった新井監督は言葉を選びながらも続投について語った。 「詳しくはシーズンが終わってから。自分に託していただいたので、自分がやるしかない、頑張るしかないという覚悟です」 今季は昨季までとは違い、優勝争いやCS争いに加わることなく、3年連続Bクラスに終わった。春季キャンプ前の元選手の逮捕から始まった一連の問題は、球団に対する疑念を生み、チームの強い逆風となっていた。 初動から後手に回った球団の対応に、選手だけでなく、ファンもまた後ろ指を指されるような思いだったに違いない。そんな心苦しさから新井監督の表情から笑顔が消え、自ら職を辞してけじめをつける意向を伝えてきた。そのたびに慰留され、最終的には球団オーナーから説得されて翻意した。広島で生まれ育ち、選手として育ててもらい、救われた野球人生。このまま放り出すわけにはいかないという思いが前を向かせた。