広島・新井貴浩監督(49)の激動の4年目が終わろうとしている。4日のヤクルト戦(神宮)に7―4の逆転勝ちを収めて3連勝。シーズン2試合を残し、リーグ4位が確定した。 今季は最悪の船出だった。春季キャンプ直前に羽月隆太郎氏(2月24日に契約解除)が通称「ゾンビたばこ」の使用で逮捕され、7月以降は一部週刊誌の報道で複数選手が「売人」とされる人物との交際が発覚。家宅捜索を受け、三軍降格という事実上の謹慎扱いとなる選手も出たほか、交際が発覚した昨季の首位打者・小園も8月に二軍降格となった。 そして、法律的に「黒」と認定されない中でも、球団は関与が疑われた小園、矢野、前川、田村の4選手を今月1日に戦力外を通告。3日の本拠地最終戦後には、新井監督が「グラウンド内外で皆さまに多大なご心配と、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と改めて謝罪した。 これで事態は収束に向かったかに思われたが、簡単には終わりそうもない。「文化的公共財」とも言われるプロ野球の球団で「何もなしはあり得るのか?」と球界内や球団内外からカープ球団の管理責任を問う声が飛んでいるのだ。「ゾンビたばこ」は社会問題となっており、すでに羽月氏個人の不祥事では済まされない状況。球団側は羽月氏の公判後に「再調査」を明言したが、現状ではその後の調査内容や結果の報告はなく、一企業として対外的に示したのは契約の打ち切りだけとなっている。一般的には不祥事が複数人に及んだ場合などは当事者に限らず、企業側が管理する責任者にも処分を科す。 球団と信頼関係を築けなくなったとされる当事者たちはチームを去り、上司の立場に当たる新井監督は公の場で一つの〝ケジメ〟をつけた。残るは赤ヘル軍団を束ねる背広組ということになるが、このまま風化を待つことになるのか。依然として厳しい目が向けられている。