「どのような神経なのか」事件当日に歓楽街に現れた米兵 頭をそり上げ両腕にタトゥー、的中した捜査網

那覇市若狭のホテルで3日未明に女性の遺体が見つかった事件は、4日未明に強盗殺人容疑で米兵の容疑者の男(20)が逮捕され、急転した。関わった県警の捜査員は約200人。行方を追っていた男が見つかったのは沖縄市の歓楽街だった。「事件が起きたその日に、どのような心情で姿を現したのか信じられない」。捜査関係者からはいぶかる声が聞かれた。(社会部・平良孝陽、塩入雄一郎)■男の特徴を頭にたたき込み捜査 週末の3日午後11時半ごろ、米兵らでにぎわう沖縄市のゲート通り。頭をそり上げ、両腕に特徴のあるタトゥーの入った容疑者を私服捜査員が見つけた。同日未明に那覇市のホテルで殺害された女性と一緒に入室して行方をくらました男の特徴と一致。1人になるのを待ち、沖縄署に任意同行して緊急逮捕した。 捜査関係者によると、男の正確な足取りや身元はつかめていなかったが、ホテルの防犯カメラ映像には外国人風の姿が映り、頭をそり上げ、両腕にタトゥーがあったことが判明。県警は米軍捜査機関との情報共有を含め、あらゆる可能性を視野に、那覇市内を含めて捜査の網を各地に広げていた。 外国人らが集まる歓楽街を中心に那覇市や沖縄市などに私服の捜査員を配置した。捜査員は男の身体的特徴を頭にたたき込んだ。捜査関係者は「できることは全てやる。少しでも身柄確保の確率を上げるようにした」と話した。■「まさか来ていたとは」住民は驚きと怒り 米兵が沖縄市で逮捕されたことに市民は驚き、怒りの声を上げた。 ゲート通り近くに住む比嘉健二さん(53)は3日深夜、通りでパトカーのサイレンがいつもより鳴るのが気になっていたという。「まさか、那覇で殺人事件を起こした容疑者がゲート通りに来ていたとは。どういう神経をしているのか驚きあきれる」と憤った。 チョウ類研究者の宮城秋乃さんは4日午前0時前から午前3時半ごろまで、通りで米兵犯罪に抗議する活動を行っていた。毎回、米軍のペイデイ(給料日)直後の週末に来ているが、歩道に米兵があふれるほどにぎわっているという。「全体的に騒がしかった。容疑者がゲート通りに来たのは1人でいるよりかえって隠れることができると考えたのでは」とみる。 繁華街で43年にわたり店を営む女性店主(89)は3日午後11時半ごろにパトカーが2、3台何度も周回していた様子を目撃した。「容疑者が捕まったのは良かった。こういう事件があると本当に生活しづらい」と語った。

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