福井女子中学生殺人の再審公判、検察は有罪主張へ 3月上中旬に初公判

1986年に福井県福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で服役した前川彰司さん(59)=同市=の再審公判に向けた裁判官、検察官、弁護団による第2回3者協議が1月16日、名古屋高裁金沢支部(山田耕司裁判長)で開かれた。弁護団によると、検察は公判で有罪主張する方針を示したと明らかにした。 非公開の3者協議後に、弁護団が金沢市内で会見を開いた。弁護団によると、3月上旬から中旬の間で初公判が開かれる見通し。公判は再審開始を決定した山田裁判長が担当する。即日結審する見込みで、前川さんの意見陳述も予定している。検察は新証拠は提出しない方針。 前川さんは事件の翌87年に逮捕され、一貫して無実を主張。90年に一審福井地裁で無罪判決を受けたが、95年に二審高裁金沢支部で懲役7年の逆転有罪判決を受け、その後確定した。第2次再審請求審で高裁金沢支部は昨年10月、有罪の根拠となった関係者供述の信用性を否定し、再審開始決定を出した。検察は異議を申し立てず確定した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加