カンボジアから、警察官などを装ってウソの電話をかけ、19人からあわせておよそ2億円をだまし取ったとみられる特殊詐欺グループの男が逮捕されました。詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居職業不詳の大塚謙史容疑者(53)です。大塚容疑者は去年10月、他の人物と共謀し、都内に住む50代の女性に警察官などを装って、「あなたがマネーロンダリングに関与した疑いをかけられている」「調査のために口座に現金を振り込んで欲しい」などとウソの電話をかけ、現金700万円をだまし取った疑いが持たれています。警視庁によりますと、女性の元には、郵便局員を名乗る女や警察官を名乗る男から「免許証などの個人情報がもれている」などと電話があり、その後、警察官を名乗る男からビデオ通話でニセの逮捕状を見せられ、現金を振り込むよう指示されたということです。こうした電話は、カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループがかけていたとみられ、大塚容疑者は、このグループの「かけ子」として「ニセ警察官役」などを担っていたということです。調べに対し大塚容疑者は「私は詐欺をしてません」と容疑を否認しています。このグループをめぐっては、去年11月にカンボジアの現地当局に20代から60代の男女13人が拘束されていて、このうち11人が、組織犯罪処罰法違反で起訴されています。去年11月に13人が拘束された時は大塚容疑者は日本に帰国していて拘束を免れ、その後、フィリピンに渡航していましたが、きのう日本に帰国したことから逮捕されたということです。警視庁は、大塚容疑者のグループが同様の手口で19人からあわせて2億円ほどをだまし取ったとみて余罪についても調べています。