那覇ホテル米兵強殺事件 事件前後の足取りが明らかに 沖縄

今月3日、那覇市で発生したアメリカ海兵隊員による強盗殺人事件。海兵隊員は犯行後、タクシーに乗ってキャンプ・フォスター内に入っていたとみられることが、関係者への取材で分かりました。取材で見えてきた、海兵隊員の"事件前後の足取り"をお伝えします。この事件は、今月3日未明、那覇市のホテルの一室で女性が殺害されているのが見つかり、さらに女性の財布などがなくなっていたことから、警察が強盗殺人事件として捜査していたものです。翌日、警察は、アメリカ海兵隊・普天間基地所属の上等兵デビン・バラード容疑者を逮捕しました。こちらの映像は、沖縄市の歓楽街に設置された防犯カメラのものです。時刻は今月2日の午後11時前。映像には、容疑者とみられる男が瓶ビールを片手に一気飲みする姿が映っています。「腕のタトゥー」に「黒色のインナーシャツ」と、警察が事件発生当初に公表した犯人像の特徴とよく似ています。捜査関係者によりますと、容疑者と被害女性はその後、沖縄市から那覇市へ移動していたということです。そして、現場となったホテルに2人が入室したのは、3日午前2時10分ごろとみられています。およそ1時間後――。現場のホテル近くに設置された防犯カメラには、上下黒の服に白いスニーカーを履いた容疑者とみられる人物が、歩いていく姿が捉えられています。関係者によりますと、当時、容疑者とみられる男は、午前3時ごろ、道路脇にボーっと立っており、その後、タクシーに乗車。そして、男は、スマートフォンの画面を見せて、「キャンプ・フォスター」を行き先として指示したということです。タクシーは、「なうら橋」や「西海岸道路」などを経由し、北谷町へ。男がタクシーを降りた先は。新田記者「午前3時半ごろ、こちらのキャンプ・フォスターの入口に到着したということです」関係者によりますと、男はタクシーを降りる際、運賃の支払いに日本円の現金1万円を使い、ゲートの警備担当者に身分証を提示して、基地の中に入っていったということです。警察によりますと、バラード容疑者を3日午後11時半ごろ、沖縄市の歓楽街で発見し、4日未明に逮捕しました。バラード容疑者は調べに対し、「私は知りません」と容疑を否認しているということです。警察は、犯行に至った経緯や犯行前後の足取りについて詳しく調べています。はい。ご覧いただいた通り、逮捕された海兵隊員は、犯行後、基地内に戻っていたとみられるが分かりました。容疑者が発見されるまでの間、日本の警察権が及ばない基地内での動向や、再び基地を出た後の行動について、警察による実態解明が待たれます。一方で、容疑者を拘束できず、再び基地の外に出してしまったアメリカ軍の対応には、強い疑念が残ります。今回の事件を受けて、被害者遺族は、きのう代理人を通じ、報道各社にコメントを寄せました。そのなかで、「深い悲しみ、ショック、後悔、怒り、恐怖、不安など、さまざまな気持ちを抱えながら、1日1日をやっとの思いで生活しています。」と胸の内を明かしました。また、容疑者に対して「その重さに見合う償いをして欲しい」と憤りを見せました。SNSなどで女性に対する中傷が相次いでいることに、遺族は「彼女は命を奪われるだけでなく、亡くなった後も尊厳を傷つけられています。私たちは2度も殺されたような、とても深い心の痛みを感じています」と記し。「どうか、私たちを静かに見守っていただきたい」と結んでいます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加