[ベイルート 15日 ロイター] – イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラに所属する議員は15日、同国の治安部隊が先週押収した数百キログラムの爆薬について、ヒズボラのものだと明らかにした。政府が進めるヒズボラの武装解除を巡り、緊張が続いている。レバノン当局は先週、東部ベカー地方の検問所で爆薬を積んだ車両を発見し、乗っていた2人を逮捕した。当局は当時、車両が誰のものか明らかにしなかったため、国内では車爆弾による暗殺や、国内の不安定化を狙った別の攻撃に爆薬が使われるのではないかとの懸念が広がった。ヒズボラのハサン・ファドララ議員は15日、レバノン議会で記者団に対し、爆薬はイスラエルに対して使用する予定だったと説明した。イスラエル軍はレバノン領の広い範囲を制圧・占領している。ファドララ氏によると、ヒズボラは直ちに治安機関に連絡し、車両と積み荷が同組織のものであると説明。爆薬などの返還と、拘束された2人の釈放を要求した。同氏が所有を認めたことは、国内の全ての武器を国家の管理下に置くという政府の方針にもかかわらず、ヒズボラが国内で武器の輸送を継続していることを示している。米国の仲介によるレバノンとイスラエルの協議で成立した合意に基づき、レバノン政府はヒズボラの武装解除を約束した。しかし、ヒズボラはイスラエル軍がレバノン領内にとどまる限り武装解除を拒否するとしており、イスラエルもレバノン南部各地で攻撃を続けている。