韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル=64)大統領が15日(現地時間)、内乱首謀者などの容疑で逮捕され、尹大統領支持派の怒りの矛先が、歌手で女優のIU(アイユー=31)へ向けられ、物議を醸していると16日、地元メディアの韓国経済が報じた。 記事によると、その人物たちは、昨年12月13日にソウル汝矣島(ヨイド)一帯で開かれた「尹大統領弾劾賛成集会」に参加したファンへ、IUが食事などを差し入れしたことを理由に、SNSで誹謗(ひぼう)中傷を繰り返しているという。批判を受けたIUの所属事務所は「ファンのため」と他意がないことを説明したが、尹大統領支持派は、差し入れを事実上「弾劾支持を促した」ととらえた。 IUのインスタグラムには現在も、尹大統領の熱烈支持者と主張する、ネットユーザーからのコメントであふれており「(尹大統領が)逮捕されてすっきりした?」「ファンはみんな左翼だと思ってたの?」「もう買わないし、もう見ない」などと書き込まれている。中には、法的処置が必要なレベルのコメントも散見された。 これらの書き込みに対し、ファンも黙っておらず「情けない」「お願いだからIUに文句を言わないで」「IUのファンであることを誇りに思っている」と、擁護コメントで対抗。一部のファンは、非難コメントを見えなくするため、IUを支持するコメントを書き込み、いわゆる“塗りつぶし”を行っていた。 しかし尹大統領支持派は、悪質コメントの投稿だけにとどまらず、IUとモデル契約を結んでいる、商品の不買運動まで推進。具体的な企業名リストを共有しながら、激高した反応を見せているという。