UEFAチャンピオンズリーグはリーグフェーズの第2節を終えたが、この大会は異なる国のサポーター同士が衝突したりと、事件に発展することもある。また、テロリズムの標的にされることもあった。これまで起きたなかで最悪の事件の1つが、2017年に起きたドルトムントのバス爆破事件だ。4月11日、ドルトムントのチームがCLでモナコと対戦するため、バスでホームスタジアムに向かっていたところ、バスの付近で爆発が3度発生した。後部の窓が破損し、当時所属していたDFマルク・バルトラが手首を負傷して病院に搬送された。また、警護のためバイクで伴走していた警察官も負傷している。当時ドルトムントに所属していた現アーセナルMFミケル・メリーノは、『The Players Tribune』にて当時のことを回想した。そのなかで、実は自身も間一髪で助かっていたことを告白している。「耳をつんざくような轟音が響いて、バスがひっくり返りそうになったことを覚えている。後ろを振り返ると、床に血痕があった。煙が立ち込めて、悲鳴が聞こえた。その夜遅く、病院で手首をひどく切り裂かれたマルク・バルトラを待っていたのを覚えている」「翌日、誰だったか僕に、マルクの隣の席のヘッドレストに大きな榴散弾の破片が突き刺さっていたと教えてくれたんだ。いつもの僕の席だった。その日は、その席は空いていた」「足が少し窮屈に感じたんだ。前の席がリクライニングしたからね。それで別の席に座ったんだけど、それが命を救ったのかもしれない。だから、物事にはすべて理由があるという信念を僕は持っているんだ」そのままいつもの席に座っていたら、榴散弾の破片がメリーノを直撃していたかもしれなかったという。事件はイスラム過激派の犯行に見せかけられたが、捜査の結果ロシア系ドイツ人のセルゲイ・ウェナーゴルトという当時29歳の男が逮捕された。その後の裁判で、株価を暴落させて利益を得るために行ったとウェナーゴルトは語っている。裁判所は28件の殺人未遂などの罪で、懲役14年の判決をウェナーゴルトに言い渡している。「僕には守護天使がついていると思う」とメリーノは語った。彼がいなければ、その後のスペイン代表やアーセナルの功績も大きく変わっていたかもしれない。