国分町を管轄する仙台中央署に今春、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)特別捜査課」が発足した。背景には、SNSなどを介して県内外から集まるトクリュウの存在があるという。トクリュウ特別捜査課は資金の流れに着目した捜査で、犯罪集団の弱体化をめざす。 署に寄せられた国分町周辺のぼったくりの相談件数は2025年で約140件、被害額は約8千万円。26年8月末時点でも、約120件、約4200万円に上るという。 これまで、県迷惑行為防止条例違反の容疑などで客引きをその都度、取り締まってきた。だが、25年には逮捕が44件と過去5年で最も多くなった。 一方、刑事課と生活安全課出身の捜査員で構成されるトクリュウ特別捜査課は、客引きや店が集めた資金の流れにも着目。9月には国分町の客引きグループから収益を得ていたとみられる北海道の暴力団事務所を家宅捜索するなど、捜査の網を広げた。 捜査の指揮を執る村上吏・トクリュウ特別捜査課長は「トクリュウは明確な組織ではないため、実態を把握するのは難しい。国分町では客引きを利用しないでほしい。それが、被害を防ぐとともに、トクリュウに打撃を与えることにもつながる」と呼びかけた。(馬場玲妃)