ガソリン代や食費などの高騰に対して起きたフランスの大規模な抗議デモ。その怒りの炎はヨーロッパ各地に広がりを見せています。■逮捕は2500人超え フランスのデモが欧州に波及フランスでは10月19日も、一部でデモが続いていました。記者「ルーブル美術館には、高校生らが教育環境の改善を訴えるデモを行ったことで、それに連帯する人たちが集まっています」ルーブル美術館の前では、大学生など数十人が入口を封鎖し抗議活動を行いました。17日に起きた大規模なデモでは、これまでに2500人以上が逮捕され、警察官などの当局者約1000人が負傷。フランスから始まった抗議デモは、ヨーロッパ各地に波及しています。イタリアのミラノでは、生活費高騰などに抗議するデモがあり、暴徒化した参加者が警官隊と衝突。ベルギーでは、授業料の高騰や教育費削減に対する学生らの抗議デモが続いています。また、アルバニアでは、政府の汚職や雇用不足など政治不信が要因となったデモが発生。ヨーロッパ各国で改革を訴えるデモが相次いで発生する事態となっています。■デモ拡大の要因は? 専門家「若者が不安かき立てられる状況」指摘なぜ、これほどまでにデモが広がったのでしょうか。経済学の専門家は「共通の要因」を指摘しています。SKEMAビジネススクール ルドルフ・デボルド教授「フランスなどヨーロッパ各国は、厳しい財政状況に直面しています。購買力の低下や予算削減が続き、低所得者が真っ先に打撃を受けている。これは一種の反乱なのです」ただでさえ苦しい生活の中、ガソリン代や食費の高騰が追い打ちとなり、国の様々な政策に対する不満が爆発している状態だと話します。さらに、デボルド教授によると「十分に働かないのは君たちの責任だ」「AIのせいで仕事もなくなる」と、心理的に責め立てられる若者もいるということです。SKEMAビジネススクール ルドルフ・デボルド教授「若者たちにとって不安をかき立てられる状況が(デモの)同時発生の要因になっているのかもしれない。『役立たず』だと言われる社会の中で、彼らは声をあげ、自分たちの居場所を見つけ、将来への希望を見出そうとしているのです」