大阪・関西万博の工事を巡る背任事件で、大阪地検は28日、「大屋根リング」関連工事でも水増し請求したとして、背任罪で竹中工務店元総括作業所長の河井辰巳容疑者(61)=懲戒解雇=を追起訴した。 認否は明らかにしていない。 起訴状などによると、河井容疑者は昨年6~7月、奈良県内にある下請けの建築会社代表と共謀。大屋根リングの転落防止柵や点字タイルの設置工事で約1050万円を水増し請求させ、竹中工務店に約600万円の損害を与えたとされる。 捜査関係者によると、河井容疑者は水増し分を奈良市内の自宅や親族所有のマンションなどの改修費に充当。建築会社代表が改修業者を差配し、万博工事名目で請求するよう指示していたという。 河井容疑者は万博会場の仮設事務所工事で計約1360万円を水増し請求し、会社に損害を与えたとして逮捕、起訴されていた。初公判は29日に大阪地裁で開かれる。