「僕が殺したも同然だ……」 かつて母親の「行かないで!」という叫びを無視し、その死の引き金となってしまった元ヤクザ・佐藤智明氏。あまりの自責の念から、全身にガソリンを被り焼死自殺を図る。 住民の通報で九死に一生を得たものの、焼けただれた皮膚がもたらす激痛にさいなまれる。その苦痛から逃れるため、彼が手を出したのが「後輩の差し入れる覚醒剤」だった。 激痛が消える快楽から重度の依存症に陥り、やがて覚醒剤取締法違反で現行犯逮捕。日本一厳しいとされる横浜刑務所の独居房へ収監され、火傷の激痛に耐えながら服役生活を送る。 元極道、重度の火傷、薬物依存――絶望的な三重苦を背負った男が、再び生きる希望を見出せた理由とは何だったのか? 新刊『 先生は、元極道 元極道講師が子どもたちのために歩む 人生「生き直し」物語 』(彩図社)より一部抜粋して紹介する。(全2回の1回目)◆◆◆