(CNN) フランス全土で5日、再び大規模なデモが行われ、政府の推計で約57万5000人が参加した。9月からデモや暴動が相次ぐ中で、参加者数は最多に達した。10月17日にはそうしたデモが大規模な暴動に発展。それに比べると今回は、各地である程度の衝突はあったものの、比較的平穏だった。5日のデモに合わせてストに突入した労組もあり、学校や大学、鉄道、病院などは人員の確保に追われた。学校環境の改善を求める学生の抗議運動から始まった今回のデモは、労組や急進派の「黄色いベスト」運動なども加わって全土に拡大。生活費の上昇や政府の無策、格差拡大を批判し、社会的、政治的変革を強く求めている。当局は暴動に対する警戒を強めていたが、内務省によると、今回はそれほど大きな混乱はなかった。ただ、レンヌやナント、リヨン、マルセイユなどの都市では「過激派や極左活動家と警察との衝突」があり、警察が448人を拘束した。リヨンでは警察が催涙ガスを使い、覆面姿の集団を制圧した。レンヌでは「数十人」が、ホテルを荒らしたり、警官に物を投げたり、労組組合員に暴力を振るったなどの容疑で逮捕された。トゥールーズ近郊では学校が放火されて被害が出たほか、全土で起きた86件の火災に消防隊が対応した。