尹錫悦支持者の度を越した裁判官攻撃…裁判所「法治主義を否定するもの」

ソウル西部地裁に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持者が乱入するという史上初の事態について、裁判所は「法治主義を全面否定する行為」だとして厳正な対応を強調した。尹大統領の支持者たちの度を越した裁判官攻撃に対し、警察は身辺保護などに着手した。 チョン・デヨプ裁判所行政処長は19日午前、ソウル麻浦区(マポグ)のソウル西部地裁を訪れ、現場の状況を点検した。チョン処長は「テレビで見たよりも10倍、20倍残酷な現場の状況を確認した」と語った。続けて「(デモ隊のこのような行為は)法治主義を全面否定する行為であり、刑事上でみても深刻な重犯罪にあたる」として、「すべてのことは韓国憲法の定める司法手続きの中で解決されてこそ韓国を守ることができる」と強調した。 12・3内乱事態から47日を経てようやく尹錫悦大統領は拘束されたが、強制捜査の過程での司法府に対する尹大統領の支持者の攻撃は止まらない。すでに尹大統領の1回目の逮捕・捜索令状を発行したソウル西部地裁のイ・スンヒョン部長判事の個人情報がオンラインに公開され、中傷の標的になっている。逮捕適否審を棄却したソウル中央地裁刑事32単独のソ・ジュンソプ判事に対しては、「逮捕適否審を棄却したソ・ジュンソプ、出退勤途中に捕まれば斬首する」という殺害予告がオンラインコミュニティーに投稿されている。 尹大統領の弾劾裁判を審理する憲法裁判官に対する攻撃も同様だ。ソウル鍾路区(チョンノグ)の憲法裁判所の周辺には、「違法な証拠採択したイ・ミソン、アウト(OUT)」など、特定の裁判官を攻撃するステッカーが貼られている。尹大統領弾劾反対集会では、内乱罪捜査記録謄本の送付を決めたイ・ミソン裁判官らに対する中傷が極に達している。 チョン・デヨプ処長はこの日、「判事が身辺に対する脅威なく裁判を信念に従って独立的に行うことができてこそ、法治主義はまともに作動する。身辺に支障がないよう、様々な措置を講じている」と述べた。ソウル西部地裁を管轄するソウル麻浦警察署も、身辺保護審査委員会の審査を経て、20日午前から尹大統領の拘束令状を発行したチャ・ウンギョン部長判事の身辺保護にあたることを決めている。 チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ [email protected] )

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