[カブール 24日 ロイター] – アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の外務省は24日、国際刑事裁判所(ICC)がタリバンの最高指導者アクンザダ師ら2人の逮捕状を請求したことを非難した。 ICCのカーン主任検察官は23日、女性や女児に対する広範な差別に関与したとしてアクンザダ師ら2人の逮捕状を請求したと明らかにした。 タリバン暫定政権外務省は、「(逮捕状は)公正な法的根拠を欠き、二重基準で政治的動機に基づくもの」と指摘。「この機関(ICC)が、外国軍や国内の外国軍支援者が20年の占領期間中に犯した戦争犯罪や人道犯罪に目をつぶっていたことは遺憾」とした。 人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは24日、ICCの発表を「ジェンダーに基づく基本的権利の剥奪に関与した者に説明責任を果たさせるための重要な一歩」とした。 その上で、ICCに、アフガニスタンに駐留した多国籍軍による戦争犯罪容疑への調査の優先順位を下げる2021年の決定を再考するよう求めているとした。