千葉県八千代市の質店で8月末、包丁を隠し持って強盗の機会をうかがっていたとして、県警は10日までに、会社員の轟祐二容疑者(24)=群馬県大泉町朝日2丁目=と自称アルバイトの岸本蘭丸容疑者(21)=横浜市戸塚区品濃町=を強盗予備の疑いで逮捕し、発表した。 関東地方では8月以降、強盗事件が相次ぎ、警視庁や千葉県警など5都県警が、闇バイトで集められた男らによる連続強盗とみて解明を進めている。うち一つの神奈川県厚木市の強盗致傷事件で起訴された轟容疑者が、八千代の事件への関与を示唆する供述をしていた。岸本容疑者も、別の強盗事件の容疑者のスマートフォンの解析で浮上した。 八千代署によると、2人は共謀し、8月29日午後6時40分ごろ、八千代市八千代台南1丁目の質店で包丁を隠し持って店内を歩き回り、強盗の機会をうかがっていた疑いがある。いずれも「お金が欲しかった」などと容疑を認めているという。 店員が、店内を歩き回る容疑者のイヤホンから「何でもいいから出してもらえ」という声を聞き、閉店なので帰るよう伝えたところ、一度は退店したが、うち1人が戻り、「脅されているので通報してほしい」と言って立ち去ったという。 事件では、3日に愛知県小牧市の自称アルバイトの少年(19)も逮捕されている。少年は運転役とみられ、容疑を認めているという。(杉江隼)