人気グループ「TOKIO」の元メンバー山口達也さん(53)が26日、熊本市南区の済生会熊本病院で講演し、アルコール依存症など自身の経験を踏まえ「過去と他人を変えることはできないが、自分と未来は変えられる」と語った。 アイドルとして活躍したが、不祥事でジャニーズ事務所(当時)を2018年に退所した。20年には飲酒後にバイクを運転し、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕された。現在はアルコール依存症の治療をしながら、各地で講演活動を続けている。 講演では、事故後に周囲の人に初めて助けを求め、病院に行ったことで自分が病気だと認められたことを紹介。「以前は周囲と自分を比べ『なぜ自分はダメなんだ』などと考えていた。自己肯定感が低く孤独になっていたことが飲酒につながっていた」と振り返った。 各地で自身の経験を話すことも治療になっているとして「過去に起こった全てのことや病気が治らないことを受け入れている。いろいろな過去があったから今がある。慌てずに自分を受け入れて幸せをつかんで」と呼びかけた。