愛媛県の松山市の職員によるバイクなどの窃盗事件を巡り、この職員が市役所から物品や個人情報が記された書類を持ち帰っていたことが判明したとして、松山市が30日に懲戒免職にしました。 懲戒免職されたのは、松山市の中島B&G海洋センター・菊池豪所長(58)です。 松山市によりますと、菊池所長がバイクなどの窃盗事件で逮捕されたあと、警察からの依頼で1月27日に押収物を確認した際、市役所の廃棄予定の物品や個人情報が記された複数の届出書を発見。菊池所長が持ちかえったことを認めました。このため地方公務員法違反にあたると判断し懲戒免職にしました。個人情報の書類は興味のため持ち帰ったということです。 菊池所長は市の聞き取りに対し、「申し訳ございませんでした」と反省を示しているとしています。この一方で菊池容疑者が逮捕・起訴されている3件の窃盗事件は、否認しているとして処分の対象になっていません。 野志市長は「職員の立場を利用した不適切な行為。心からお詫び申し上げる」とし職員一丸となって再発防止に取り組むとしています。