米司法省、FRB元上級顧問を逮捕 中国に機密情報を流した疑い

米司法省は1月31日、機密性の高い経済情報を中国に流すなどのスパイ行為の疑いで、米連邦準備制度理事会(FRB)の元幹部を逮捕したと発表した。元幹部は経済学の博士号を持っており、「授業」の名目で大学院生を名乗る中国当局の職員とホテルの一室で接触し、情報を渡していたという。 逮捕されたのは、米国の中央銀行にあたるFRBのジョン・ロジャース元上級顧問(63)。FRBの国際金融部門で働いていた2018年ごろから、FRBの金融政策を決める会合や、当時のトランプ政権の対中関税などにかかわる情報を、中国情報当局の職員に流した疑いがある。 同省によると、ロジャース元上級顧問はこうした情報を先方に電子メールで送ったり、中国への出張時に印字して持参したりしていた。面会場所は中国国内のホテルの部屋だったという。

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