大阪市内の拠点が一斉摘発され、100人超が逮捕されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は4日、住居不定、無職の中村晋弥容疑者(42)を詐欺容疑で新たに逮捕し、発表した。中村容疑者は摘発された2グループの片方の主要メンバーで、府警が昨年7月に公開手配していた。 府警によると、逮捕容疑は昨年2~3月、SNSを通じて投資の講師になりすまし、為替相場などを予想するバイナリーオプション取引をめぐって、情報商材の購入費の名目で現金90万円をだまし取ったというもの。「何も話せません」と供述しているという。 中村容疑者と関係する人物の捜査で、千葉県内のログハウスにいるところを発見したという。一連の事件での逮捕者は計108人となった。府警によると、被害者は計99人で、被害総額は約1億1300万円という。 府警はグループのトップとみられる会社役員の池宮悠仁容疑者(29)ら4人を詐欺の疑いで公開手配している。(小島弘之)