瀧本美織の心情を雄弁に語る“表情の演技”にゾクリ「絵理香の反撃怖いな」の声も<財閥復讐>

渡邊圭祐と瀧本美織がW主演を務めるドラマ「財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系ほか)の第5話「刺し違える覚悟」が、2月3日に放送された。第5話では、伊勢家に降り掛かるトラブルが由貴也(渡邊)の仕業だと気付いた絵理香(瀧本)が、由貴也の復讐(ふくしゅう)を潰すために奔走する中で、瀧本が“表情の演技”で魅せた。(以下、ネタバレがあります) ■元妻が由貴也に逆襲するべく動き出す 同ドラマは、テレ東とアミューズクリエイティブスタジオが共同制作した完全オリジナル漫画を実写化。欲しいもののためには手段を選ばない妻・絵理香に裏切られた“サレ夫”由貴也が人生を懸けて一族に復讐する痛快無比な復讐劇を描いた、不倫、復讐、財閥、貧富の差など怒濤(どとう)の展開がめじろ押しのエッジの効いたリベンジエンターテインメントだ。 幼少期から由貴也に冷徹な態度で接してきた伊勢財閥グループ会長であり由貴也の父・伊勢征一郎を渡辺いっけいが、征一郎の妻であり、愛人の息子である由貴也を目の敵として虐げてきた養母・伊勢響子を高岡早紀が演じる。 また、幼い頃から由貴也を執拗にいじめてきた伊勢財閥の長男で、現在は伊勢グループ最大勢力企業のCEOを務め、絵理香と再婚する由貴也の兄・伊勢雅之役を武田航平が、幼少期から雅之と一緒に由貴也をいじめてきたいとこ・伊勢悟史役を猪塚が、由貴也の最大の理解者で、兄・雅之と政略結婚をした花歩役を宇垣美里が、伊勢財閥一族の問題に巻き込まれていく青年・佐竹玲央役を西垣匠が務める。 第5話では、響子の失態により不協和音が生じ始める伊勢家。そして絵理香は、連続して起こるトラブルが由貴也によるものだと気付く。一方、由貴也は絵理香に消された伊勢家への復讐のための数々の不正の証拠をバックアップデータから復元し、いよいよ征一郎への復讐に乗り出す。 ある日、いまだ意識不明の花歩の見舞いに行った由貴也は、病室に来ていた征一郎と鉢合わせする。由貴也が病室の入り口でたたずんでいると、征一郎は由貴也を一瞥(いちべつ)すらせず、「エンターテインメントか」という一言を残して退室。響子の一件が由貴也の仕業であることに気付いていることを暗に伝えてくる。 征一郎が一筋縄ではいかない相手であることを痛感する由貴也だったが、同じ伊勢家の被害者でもある花歩のためにも復讐を完遂することを誓う。 ■征一郎「これは伊勢家の問題だ」 そんな中、絵理香は響子の部屋で腕時計を見つけ、内部にGPSと盗聴器が仕掛けられていることを察知。征一郎と雅之に、響子と悟史の顔に×印が付けられた写真が送られてきていたこと、響子の時計にGPSと盗聴器が仕掛けられていたことを報告し、一連のトラブルが由貴也の復讐であることを伝える。だが、征一郎は動こうとしない。 その後、絵理香は改めて一人でワインを飲んでいた征一郎に説得を試みる。しかし、征一郎に「君が首を突っ込むことじゃない。君には関係ないだろう。これは伊勢家の問題だ。大人しくしていなさい」と、ぴしゃりとはねつけられてしまう。 トラブルが由貴也によるものであることに気付いた瞬間や、征一郎に犯人が由貴也であることを進言する瞬間、征一郎にはねつけられる瞬間など、絵理香役の瀧本は各所で口に出さないまでも本音を雄弁に語る“表情の演技”を披露。 由貴也が黒幕だと気付くシーンでは、雅之との結婚当初とは違う社長としてのキリッとした表情から、さまざまな点がつながり線となった瞬間のハッとした表情、予感が確信へと変わり険しい表情になっていくまでを、表情の変化だけで見事に表現。 征一郎に進言するシーンでは、“伊勢家の人間”として率先して由貴也の排除を提案する眼光鋭いメッセージ性を強めた表情を。一方で、征一郎からはねつけられるシーンでは、自分が伊勢家の一員として認められていなかったことに気付いて消沈してしまう心情を丁寧に表しており、5話のラストで“由貴也の排除に成功”したときの表情も含め、彼女の演技力には思わずゾクッとした。 そんな瀧本の表現力の豊かさについては、SNSでも「瀧本美織ちゃんのこういう系の演技好き」「瀧本美織の色気と声としゃべり方がいいなぁ」「絵理香さん怖~い」「絵理香の反撃怖いな」などと、視聴者から多くの声が寄せられている。 次回、第6話は2月10日(月)に放送。絵理香の策略で不当に逮捕されてしまった由貴也は、2度と伊勢家に関わるなとくぎを刺され、警察署で1人過ごしていく。 ◆文=原田健

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