顧客に投資話持ちかけ…1000万円詐取容疑で野村証券の元社員逮捕

顧客に架空の投資話を持ちかけて1000万円をだまし取ったとして、警視庁戸塚署は6日、野村証券元社員の張湧太容疑者(30)=横浜市鶴見区尻手=を詐欺容疑で逮捕したと発表した。 張容疑者は事件当時、野村証券で顧客の資産運用などを担当していた。「野村証券のブランドを利用して金をだまし取ろうと思った」と供述し、容疑を認めているという。 逮捕容疑は2024年1月、顧客だった70代女性に実在しない社内の積立金制度を案内。「資金を預けてくれれば、年2%の利息をつけて返すことができる。元本は必ず保証される」とうそを言い、自身の口座に1000万円を振り込ませてだまし取ったとしている。 警視庁によると、張容疑者は競艇や競輪で多額の借金があり、詐取金を返済に充てていたとみられる。同じ顧客から逮捕容疑の他にも数千万円をだまし取った疑いがあるという。 張容疑者は24年6月に自主退職しており、その後、顧客の指摘で被害が発覚した。 元社員の逮捕を受け、野村証券は「被害に遭われたお客様と関係するすべての皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしていることを深くおわび申し上げる。引き続き警察の捜査に全面的に協力する」とコメントを発表した。【遠藤龍】

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