損失が出たと装い不動産関連会社の法人税など約5千万円を脱税したとして、東京地検特捜部は6日、法人税法違反などの疑いで大阪市中央区の会社役員、国井健容疑者(50)を逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。関係者によると、国井容疑者は過去に大阪国税局で勤務していた。 特捜部などによると、国井容疑者は東京都内の不動産関連会社の代表取締役と共謀し、架空の有価証券の売却損を計上するなどして、2020年4月期の所得約2億1100万円を隠し、法人税など約5100万円を脱税した疑いがあるという。(藤牧幸一)