脱税を指南したとみられる国税OBの男が、東京地検特捜部に逮捕された。 逮捕されたのは、元大阪国税局の職員・国井健容疑者(50)。 国井容疑者は、都内にある不動産会社の社長と共謀し、2億1100万円余りの所得を隠して法人税約5100万円を脱税した疑いが持たれている。 関係者によると、不動産会社は国井容疑者名義の複数の会社に出資し、多額の損失が出たように装っていて、こうした一連の脱税の方法を国井容疑者が指南し、報酬を受け取っていたとみられている。 特捜部と東京国税局は7日午前、国井容疑者の関係先の家宅捜索に入り、実態解明を進める方針。