北海道函館市最大の祭り「函館港まつり」で、身分を隠して露店出店の権利をだまし取った疑いで暴力団組長を含む3人が逮捕されました。 詐欺の疑いで10月10日までに逮捕・送検されたのは、函館市の指定暴力団山口組系の暴力団組長の男(58)、飲食店経営の男(58)、派遣社員の女(42)の計3人です。 3人は知人同士で、暴力団関係者が出店できない「函館港まつり」で、暴力団が関与することを隠し、露店出店の権利を不正に取得した疑いがもたれています。 警察によりますと、3人は不正に取得した権利を使い、8月1日から開催された祭りで、『おでん』などの飲食物を提供する露店を出店。 警察が祭り当日に会場を見回りした際に、組長の男が出店に関わっていたことが判明しました。 組長の男は店舗の準備に関わり、残る2人は店の営業に携わったほか、「暴力団との関わりがない」としたウソの誓約書の提出にも関与したということです。 3人の認否は明らかにされていませんが、警察は売上金が暴力団に流れていた疑いがあるとして、不正出店の実態や余罪などについて調べています。