深夜に岩国市内のアパートに侵入したとしてアメリカ軍岩国基地の海兵隊員が逮捕された事件。 海兵隊員が侵入した部屋の窓ガラスを割ったり、さらにアパートの別の住人の部屋にも消火器を噴射していたことが新たに分かりました。 12日午後、身柄を検察に送られたのはアメリカ海兵隊岩国基地所属の伍長21歳です。 11日未明、岩国市内のアパートに侵入した疑いですが・・・その被害者が取材に応じ、犯行の詳しい様子を話しました。 男性は犯行当時は外出していて、妻が1人で家にいたということです。 (被害者の男性は) 「外国人がそこに置いてある消火器でガンガン叩いていた、初めは煙が出たらしく、妻が火事だと思ってドアを開けたら、外国人に消火器で顔面などを正面から噴射されて中に入ってきた」 ドアから入ってきた容疑者の米兵は、下着1枚だけを身に着けた状態だったといいます。玄関以外の部屋でも消火器を噴射したほか、置いてあった椅子を窓ガラスに投げつけ、割ったということです。 (被害者の男性は) 「けががなかったからまだ良かったが、怖いですよね。今までそういったことはなかった、30年くらい住んでいるが」 さらに、このアパートの別の住人の部屋でも・・・ (住人の女性は) 「ドアを消火器でドンドンとされて、ドアノブをガサガサされてというのがずっと続いて」 女性が開けずにいたところ、容疑者はドアの郵便受けに消火器を差し込み、噴射したということです。 (住人の女性は) 「震えが止まらなかった。もう、ちょっと・・・米軍は信じられない」 容疑者の米兵は犯行前、軽乗用車を運転中に電柱と衝突した事故を起こしたとみられています。警察は、容疑者がこの車を盗み、飲酒運転をして当て逃げした可能性も含め、余罪について詳しく捜査を進めています。 事件を受け、岩国市の福田市長は。 (福田良彦市長) 「これまでも類似の事案が発生しており、再びこうした事案が発生したことは、市民に大きな不安を与えるものであり、大変遺憾に思う」 福田市長は11日、岩国基地の司令官に対し実効性ある再発防止策の検討を求めたということです。