官製談合などの疑いで愛媛県中予地方局課長ら4人を逮捕 県警捜査2課

県久万高原土木事務所発注の急傾斜地崩壊対策工事を巡る入札価格関連情報漏えい容疑事件を内偵していた県警捜査2課などは12日、官製談合防止法違反(入札妨害)と公契約関係競売入札妨害の疑いで県中予地方局河川砂防課長の男(58)=松山市=を逮捕した。また同競売入札妨害の疑いで元同事務所企画調整幹の会社員の男(61)=同市=、元県建設業協会会長で久万高原町の土木工事会社代表取締役の男(61)、同社従業員の男(42)=砥部町=の3容疑者を逮捕した。 捜査2課によると、県職員の男は入札当時、久万高原土木事務所の建設課長だった。捜査に支障があるとして4人の認否を明らかにしていない。同日夕から、同事務所を約30人体制で家宅捜索。金銭授受など見返りの有無や、土木工事会社が入札したほかの工事についても慎重に調べる。 男の容疑は、2024年2月16日執行の工事一般競争入札について同月上旬ごろ、非公表の価格関連情報を元県職員の男に教え、入札の公正を害した疑い。同社の代表と従業員の両容疑者は、取引先の会社に勤める元県職員の男を通じて情報を入手し、落札した疑い。 中予地方局の説明では、問題となっているのは久万高原町東明神の国道33号近くののり面工事で、24年3月に着工し同年12月に完成した。

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