首都圏で相次ぐ闇バイトによる強盗事件のうち、東京都練馬区の住宅であった事件の実行役として逮捕された、岡崎英史容疑者(28)=住所不定、職業不詳=ら2人について、埼玉県警は別の特殊詐欺事件に関与したとして詐欺容疑で再逮捕し、13日に発表した。 ほかに逮捕されたのは、山口県宇部市、職業不詳井ノ口駿介容疑者(34)。 組織犯罪対策3課によると、2人は別の人物らと共謀し、昨年9月13日に横浜市鶴見区の女性(71)宅に長男などを装って「かばんと携帯電話をトイレに置き忘れた」「300万円を貸してくれないかな」などと電話をかけ、女性宅の駐車場で現金300万円をだまし取った疑いがある。岡崎容疑者は「受け子」とみられるという。防犯カメラなどの捜査で特定したという。 岡崎容疑者は闇バイトに応募し、カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループの幹部だった藤本賢太被告(27)=詐欺罪で起訴=から匿名性の高いアプリで指示を受けていたとみられるという。女性から現金を受け取った後、指示に従わずに逃げていたという。 その後、別の闇バイトにも応募したとみられ、昨年9月28日未明に東京都練馬区の住宅であった強盗事件で、実行役として強盗致傷容疑などで逮捕された。 井ノ口容疑者はSNS上で受け子などを募る「リクルーター」役だったという。(浅田朋範)