3回にわたり現金を家の外に置く 福島市の90代女性、なりすまし2870万円被害 警察や検事装う電話

福島県福島市の90代女性から14日までに、警察官などを名乗る男から現金をだまし取られたと福島署に届け出があった。女性は現金2870万円をだまし取られており、同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。 同署によると、女性方に昨年8月2日、電話事業者をかたる自動音声の電話があり、案内に従って操作すると、東京中央署員を名乗る男から「暴力団員を逮捕したが、あなた名義の口座と携帯電話が使われていた。あなたも容疑者として疑われている」などと言われた。検事を名乗る男からも電話があり、捜査のために口座から現金を下ろして自宅で保管するように指示された。 女性は昨年8~10月ごろに3回にわたり、男の指示通り下ろした現金を袋に入れて家の外に置いたところ、計2870万円を持ち去られた。女性は昨年11月5日、再び男から「あなたの容疑が晴れた。お金は12月中に返ってくる」と説明を受けたが、戻ってこなかったため、家族に相談して被害に気付いたという。

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