“シーズン最高潮”の緊迫感…旅客機事故で絶体絶命 大役担う“アシーナ”の姿にしびれる<9-1-1>

アメリカ・ロサンゼルスを舞台に救命救急の最前線で活躍する人々を描いたドラマ「9-1-1 LA救命最前線」シーズン8の第2話が、2月12日に配信された。第2話にして早々にシーズン最高潮の緊迫感ではないかと思えるほど、ドキドキハラハラの“空中戦”が繰り広げられた。(以下、ネタバレを含みます) ■「9-1-1 LA救命最前線」シーズン8がスタート 同作は、緊急通報ダイヤル「911」を受け取った指令室から警察・救急・消防と連携し、事件・事故を最前線で対処する“ヒーロー”たちの奮闘と日常を描く長寿ドラマシリーズ。日常の小さな事件から、未曾有の事故まで、圧倒的なスケールとリアリティーが魅力だ。 主要キャラクターは6人。ロサンゼルス市警の巡査部長アシーナ・グラント(アンジェラ・バセット)、その夫でロサンゼルス市消防118分署の元隊長であるボビーことロバート・ナッシュ(ピーター・クラウス)。そして、118分署の消防士として、バックことエヴァン・バックリー(オリヴァー・スターク)とエディ・ディアス(ライアン・グスマン)、救命士の役割も持つヘンことヘンリエッタ・ウィルソン(アイシャ・ハインズ)とチムニーことハワード・ハン(ケネス・チョイ)、指令室のオペレーターでバックの姉&チムニーのパートナーであるマディ・ケンドール(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)という面々だ。 アメリカのエンターテインメント情報サイト「The Wrap」によれば、シーズン7の最終回は、アメリカでのリアルタイムの放送と1週間以内の配信による視聴者数が959万人に達したという。 ■アシーナが乗った旅客機が上空で重大事故 ある事件で証言する囚人をLAに護送中のアシーナ。その囚人は、かつて警察官だったアシーナの婚約者の命を奪った人物で、アシーナ自身が30年越しに逮捕したのだった。護送は彼の指名で、受け入れたアシーナだったが心中は複雑だ。しかも、途中でその囚人の命が狙われているような不審な出来事があり、それを乗り越えてようやくLAに向かう飛行機に乗り込んだ。 何者かに邪魔されずに無事に護送完了できるか…。本シリーズのファンであれば、そこに大きな事故が絡むだろうということは予想できるかもしれない。その通り、アシーナが乗った旅客機は事故に遭う。 それも、第1話で描かれたトラック事故によって逃げ出したミツバチの大群が上空でトルネードのようになっていて、そこに突っ込んで制御不能となった小型航空機がアシーナたちの旅客機に衝突するという、まさかの展開を迎えるのだ。 ■アシーナが乗客の命を守る大役を担うことに! 衝突でコックピットの天井に穴が開き、そこから機長が外に飛び出していってしまい、副操縦士も重傷を負い、意識がもうろうとする中、自動操縦に切り替えたものの、直後に意識を失ってしまった。 偶然、機長に話すためにコックピットの近くにいたアシーナは、旅客機の無線が使えなかったため、スマホで911に連絡をし、そこから管制員につないでもらった。地上にいて逃げ出すのではない。旅客機は空中だ。どう着陸させるかを管制員たちは考え、アシーナに操縦を任すことに。アシーナは「全員を生きて帰す」という大き過ぎる使命を背負うことになったが、いつだって冷静に対応していくアシーナだけに受け入れるのに時間はかからず、かっこいい。 その間にも機内にいる多数のけが人の処置が必要だ。すると、マディが勤務中のチムニーに連絡し、118分署にトリアージのヘルプを求めた。チムニーたちは機内にいる人から、骨折や呼吸困難などの状況を聞き取り、乗客の持ち物を代用して対応するように伝えていく。自分が症状を見ていない状況で、考えられることを予期して的確に指示していく姿は、彼らの能力の高さが表れ、心強い。そして困難に立ち向かう乗客が協力し合う姿もアツく、彼らも“ヒーロー”になり得るのだ。 一つホッとすると、新たにハラハラさせられることが起きる。手に汗握る、緊迫感あふれる、息の詰まる…、エンドクレジットが出る瞬間まで、そんな言葉に終始彩られた第2話だった。とはいえ、まだ旅客機は空中で、ハラハラは続く。 「9-1-1 LA救命最前線」は、ディズニープラスのスターで全シリーズ配信中。独占配信中のシーズン8は、全18話のうち第1話~8話を毎週水曜に1話ずつ更新。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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