女性を装い、マッチングアプリを通じて知り合った男性から暗号資産をだまし取ったなどとして京都府警は17日、京都市右京区、無職の松本和男容疑者（70）を詐欺容疑で逮捕した。府警はSNSのアカウント情報を聞き出して、グループの上位につなぐ役割だったとみて、調べている。 逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀して、2024年7～8月、女性を装ってマッチングアプリを通じて知り合った会社員の男性（56）＝大阪府松原市＝に、「精子提供者の選考に残った報酬として3万ドルを受け取れるが、そのためには税金を納める必要がある」などとメッセージを送信。暗号資産「イーサリアム」を購入させ、時価約98万円をだまし取ったとされる。 右京署によると、松本容疑者らは男性に対し、友人女性が日本人の精子提供者を募集しており、選考に残れば報酬が得られるなどと説明していた。松本容疑者は遅くとも同年3月から、マッチングアプリで出会った男性らをだまし、LINE（ライン）のアカウント情報を聞き出す役割を担い、報酬を得ていたという。【水谷怜央那】