2023年、八戸市のみちのく記念病院で起きた殺人事件を隠そうとした疑いで、当時の院長と主治医が逮捕・送検された事件の続報です。主治医の男の自宅で17日、家宅捜索が行われました。 当時の主治医・石山哲容疑者の自宅では、17日午後3時すぎ、本人立ち合いのもとおよそ45分間に渡り、警察による家宅捜索が行われました。 八戸市のみちのく記念病院で2023年、入院していた男が、同じ部屋の男性の顔面を歯ブラシで複数回突き刺すなどして殺害した事件が、前週再び動き出しました。 病院の当時の院長・石山隆容疑者(61)と、その弟で当時の主治医・石山哲容疑者(60)は、事件当時共謀して、殺害された男性の死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に渡すなどし、事件を隠そうとした疑いで逮捕されました。 捜査関係者によりますと、事件当時の病院内の様子は、2人に対して何も言えない、逆らえないような状況だったことが新たに分かりました。 一方、宮下知事が17日、事件について、八戸市役所で報道陣の取材に応じました。 【宮下知事】 「今回の案件は、1病院のことにとどまらず、医療全体の信頼を揺るがすような重要な案件だと受け止めております」 「病院が、これからも病院として経営できるかどうか、厳しく検査をする必要があると私は考えています」 青森県は今後、八戸市保健所と連携し、協力して医療法の規定に基づく立ち入り検査を実施。事件で明るみに出た病院の対応と同様のことが、過去に起きていなかったかなどを調べる方針です。