医師免許がないのに他人の皮膚を削る医療行為をしたとして、鹿児島区検は17日、医師法違反(無資格医業)の罪で、鹿児島市のエステサロン経営の女性(72)を略式起訴した。鹿児島簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出した。 女性は1月29日、同法違反の疑いで逮捕された。2022年8月2~23日、経営するエステサロンで、訪れた30~70代の男女3人=いずれも県内=に対し「悪い血を出さないといけない」などと言い、医師免許がないのに額や首などに医療用ピンセットの先端を押し当ててこすり、皮膚を削って出血させる施術をした疑いが持たれていた。 鹿児島中央署によると、容疑を認めた上で「治療のためだった。悪いこととは思っていなかった」という趣旨の話をしていた。