談合事件で大分市職員逮捕 当時市長の佐藤知事「大変驚いている」

大分市の前環境部長らが官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された事件は、佐藤樹一郎知事が市長を務めていた時期に起きたとされる。足立信也市長は事件の背景について、落札企業側への配慮が「過度になったのでは」と推測したが、佐藤知事は18日の定例記者会見で「(特定団体への)過大な配慮があったとは認識していない」と述べた。 佐藤知事は2015年の市長選で初当選し、23年3月まで約8年間市長を務めた。市職員らの逮捕容疑となった22年の予定価格の漏えいについては「全く聞いたことはない」と強調。事件について「大変驚いている」と感想を述べた。 職員逮捕を受け、記者会見した足立市長は、早川幸治郎容疑者から暴言を受けるなどしたことを機に、職員が解放同盟側にあいさつへ行くようになったことなどを明かしているが、佐藤知事は市長時代に暴言などに関する報告を受けたことがあるかを問われると「その記憶がない」と説明した。【李英浩】

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