10代の女性の自宅に侵入し下着を盗もうとしたとして、34歳の男が警視庁に逮捕されました。男は女性の自宅の合鍵を勝手に作っていたということです。 ■合鍵を勝手にネットなどで注文 過去にも合鍵めぐり事件 井上貴博キャスター: 過去にも合鍵を使った犯罪が起きています。 ●2019年 東京・江戸川区 小学校教諭が学校行事の際、教え子の自宅の鍵を持ち出し複製 →5年後に教え子の自宅に侵入し逮捕 ●2016年 愛媛・松山市 マンション管理会社の社員を装い、女子大生の部屋を訪問 鍵番号をメモし合鍵をネットで注文 →その後、部屋に侵入し逮捕 今回の事例は勝手にバイト先に侵入され、知らぬ間に鍵番号を抜き取られています。どのように防げば良いのでしょうか。 基本的には、鍵にID番号が印字されています。 2000年以前はギザギザした鍵をよく目にしました。比較的安価で主流でしたが、ピッキングの被害が相次ぎました。 その後、防犯性が高い「ディンプルキー」が主流となりました。 ■ロックセキュリティ担当者「ほとんどの合鍵が作れる」 どの鍵でも基本的に合鍵を作れるのでしょうか? 日本ロックセキュリティ協同組合担当者によると「業界では推奨はしていないが、ネット注文では鍵がなくても、鍵番号とメーカーが分かれば、ほとんどの合鍵が作れる」といいます。 利便性の裏に隠された、ある意味で事件に悪用されるような落とし穴があるわけです。 本人確認する制度を作れば良いのではないか?と思いますが… 日本ロックセキュリティ協同組合担当者によると「鍵と鍵の持ち主を紐付けて登録する制度がなく、注文者が持ち主か確認できない。紐付ける制度があると逆に悪用されるリスクもある」ということです。 上村彩子キャスター: 今までは鍵を紛失したり、ピッキングがあるということはわかっていたのですが、普段鍵を持ち歩いているので、なかなか気づかないですよね。 食べチョク代表 秋元里奈さん: 前の家は番号で合鍵を発行できていたので、すごい楽だなと思っていました。今の家は、本人確認が必要で、ちょっと大変だなと思っていましたが、悪用される事例があると多少面倒でもしっかり確認してもらった方が安心だなと改めて感じます。 井上キャスター: インターネットが整備されていない時代だと、鍵の現物がないと作れなかったので、そこで「怪しいな」と思ったら「作らない」という事業者の判断が出来ました。 今は、インターネット上なので、鍵番号があれば、そのまま鍵が作れてしまいます。そこに何か対策できないのかということになります。