盗品知りつつ銅線買い取りか 異例の経営者逮捕 容疑は否認

盗品と知りながら銅線ケーブルを買い取ったとして、警視庁は、金属買い取り業者「祥瑞(しょうずい)」(栃木県小山市)代表で中国籍の佐藤強容疑者(37)=埼玉県越谷市=を盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の疑いで逮捕し、20日発表した。「買い取りは一切していない」と容疑を否認している。 盗品の金属の買い取りで経営者が逮捕されるのは異例。 捜査3課によると、逮捕容疑は昨年5月2日、同社の敷地内で盗品と知りながら銅線ケーブル約3900メートルを約143万円で買い取ったというもの。 警視庁は、すでに逮捕されたカンボジア人の窃盗グループの供述などから、持ち込まれた銅線が盗品と特定。昨年11月の同社への家宅捜索で押収した資料などから、佐藤容疑者が盗品と知りながら買い取っていたと判断した。 同社をめぐっては昨年12月、別のタイ人の窃盗グループから盗品と知りながら銅線ケーブルを買い取ったとして、社員で中国籍の男(27)が警視庁に同容疑で逮捕され、その後起訴された。同庁は、盗品買い取りが佐藤容疑者の指示だったとみている。(藤田大道)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加