同一名義診断書、200人分押収 元院長逮捕で県警、死因7割肺炎

青森県八戸市の「みちのく記念病院」の元院長らが逮捕された入院患者間殺人の隠蔽事件で、死因を偽装したとされる死亡診断書と同じ高齢の男性医師名義の診断書を、200人分以上押収していたことが20日、県警への取材で分かった。約2年にわたって作成されたとみられ、うち7割超の死因が殺人事件の診断書と同じ「肺炎」だった。 この医師は認知症の疑いがあり、県警は元院長らが指示し、別の関係者が書いた疑いもあるとみて捜査している。 犯人隠避容疑で逮捕されたのは、当時の病院長石山隆容疑者(61)と、殺害された男性の主治医で、弟の哲容疑者(60)。 県警によると、押収されたのは2021年4月~23年3月に書かれたとみられる死亡診断書。捜査関係者によると、当時80代の医師は同病院に入院していた。県警は殺人事件後、医師に事情を聴取したが、正常な会話が難しかったという。これまで判明していた押収数は数十人分だった。

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