「チェスで人類最強」よりも「常識をもつ」方が難しい…40年以上前の人工知能研究で判明した、AIが解けない”超難問”

「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか―」2024年のノーベル物理学賞を受賞した天才・ヒントンの警告を、物理学者・田口善弘は真っ向から否定する。 理由は単純だ。人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるからである。しかし、そもそも「知能」とは何なのだろうか。その謎を解くには、「知能」という概念を再定義し、人間とAIの知能の「違い」を探求しなくてはならない。生成AIをめぐる混沌とした現状を物理学者が鮮やかに読み解く田口氏の著書『知能とはなにか』より、一部抜粋・再編集してお届けする。 『じつは「知能研究の論理に大きな飛躍があった」ことが後に発覚!…知能を脳から切り離して考えてしまった「古典的記号処理パラダイム」の“敗北”』より続く。

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