青森県内に居住する80歳代の女性が、株の購入に名義を貸したことで「逮捕される」などと言われ、現金6000万円をだまし取られる被害にあいました。 青森警察署によりますと、女性は去年12月上旬ごろ自宅固定電話にパナソニックの「クドウ」を名乗る男から電話があり ・さくら野の株を2000万円で購入したいが青森の人しか購入できないため、名義を貸して欲しい。 などと言われ、女性がこれを了承したところ後日、さくら野の「アベ」を名乗る男から電話があり ・あなたの名義を使ったクドウが逮捕され、名義を貸したあなたも逮捕されるかもしれない。 ・弁護士と相談した結果、実際に2000万円を支払った形跡を残すことで、逮捕されることはなくなる。 ・逮捕されないために、追加で2000万円を送ってもらう必要がある。 などと言われたため、12月16日から26日までの間4回にわたり、相手から指定された東京都内の住所宛に現金合計4,000万円を発送しました。 さらに女性方に、監査役の「センドウ」を名乗る男から電話があり、 ・あなたが逃げないための保証金として、2000万円を支払ってもらう必要がある。 ・クドウの裁判が終わる6月頃に返金される。 などと言われたため、ことし2月5日、指定された東京都内の住所宛に現金2,000万円を発送しました。 しかしその後、相手と連絡が取れなくなったことを不審に思い、警察に相談したところ、詐欺と指摘されて被害に気付いたということです。 警察は名義貸しに関して生じた問題を解決するための費用として、現金等を振り込ませたり、現金在中の荷物を発送させるのは詐欺だとして注意を呼びかけています。