空き家の敷地に男性遺体 不正に預金引き出した33歳の男 死体遺棄の疑いで逮捕 《新潟・聖籠町》

去年12月、聖籠町の空き家の敷地から男性の遺体が見つかった事件。2月25日、大きく動きました。捜査本部は男性の通帳から現金を引き出したとして起訴されていた阿賀町の男が事件に関わったとして死体遺棄の疑いで逮捕しました。 発覚から2か月あまり。事件は大きく進展しました。 食事を楽しんでいる様子の男。死体遺棄の疑いで逮捕された小山大輔容疑者(33)です。 〈新潟県警 阿部吉晴 刑事部長〉 「本件、死体遺棄事件の被疑者を小山大輔と断定するにいたり、本日、通常逮捕したものであります」 事件は去年12月、聖籠町の空き家の敷地で土の中から男性の遺体が見つかったものです。県警は死体遺棄事件として捜査本部を設置。その後、遺体は新潟市中央区の小杉英雄さん(78)と判明しました。 2月25日、捜査本部が開いた会見。 〈新潟県警 阿部吉晴 刑事部長〉 「小杉さんの口座から3回にわたって預金が払い戻された事実は小杉さん本人によるものではなく、不正に払い戻された詐欺事件であることが判明し、小山容疑者についても当該事件に関与した容疑が浮上しました」 小山容疑者は去年1月に南魚沼市の宿泊施設で無銭宿泊などをしたとして12月に逮捕。さらに、去年10月15日と22日に小杉さん名義の通帳などを不正に使い3回にわたり、計約345万円を引き出したとして詐欺の疑いでも逮捕されていました。この事件については共謀して引き出した疑いで山形市の伊藤貴章容疑者も逮捕されています。そして、小杉さんの遺体を遺棄したのが10月26日。約2か月後に、警察が遺体を発見しました。 リフォーム業を営んでいたという小山容疑者。これまでの取材で、小杉さんの自宅の改修工事を小山容疑者が請け負っていたことがわかっています。2人を知る人物は― 〈2人を知る人〉 「(小山容疑者が)小杉さんから何回も工事を頼まれて、細かい工事でうかがっていたというのは(小山容疑者から)聞いている。(小杉さんは)いろんなお仕事をくれるのでいいお客さんだと(小山容疑者が)いうのも聞いている 」 事件の発覚から2か月あまり。現場周辺に住む人からは安どの声が聞かれました。 〈住民〉 「よかったね。ちょっと長かったね、2か月だもんね。不安だったしもうだめかなと思った」 〈住民〉 「最近、物騒な事件ばかりなので安心しましたね。もうちょっと早く捕まると思ったんですけどね」 小杉さんの死因は何者かによって首を圧迫されたことによる「窒息死」で、捜査本部は殺人事件と断定しています。 〈新潟県警 阿部吉晴 刑事部長〉 「殺害行為は今後の捜査で明らかにしていきたい。あくまで今回は死体遺棄事件としての逮捕でありますので死体遺棄事件での立件を当面すすめる」 死体遺棄の容疑について、捜査本部は小山容疑者の認否を明らかにしていません。小杉さんとの間に何があったのか。捜査本部は小杉さんが殺害された経緯も調べています。

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