80代女性が現金783万円をだまし取られた電話詐欺事件で26日、女性から現金を受け取ったとして「受け子」とみられる看護師の女が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは東京都荒川区の看護師、十文字美世容疑者(30)です。 警察によりますと、十文字容疑者は氏名不詳者らと共謀して去年12月20日、甲府市の80代女性から現金783万円をだまし取った疑いです。 事件ではまず、医師をかたる男が女性宅に電話をかけ、「息子さんののどを検査したところ、がんの可能性がある。麻酔の影響で声が違うかもしれない」と女性に伝えました。 その後、息子をかたる男が電話で女性に「がんと言われパニックになり財布と携帯をなくしてしまった。財布に会社のカードが入っていて、決算時期で金を用意しなければならない。いくらか用意できないか」話し、息子の会社の同僚の娘を装った十文字容疑者が女性宅を訪れ、女性から現金を受け取ったとみられます。 警察の調べに対し、十文字容疑者は「おばあさんから現金を受け取ったことに間違いありません」などと話し、容疑を認めているということです。 警察は掛け子の男ら共犯者についても引き続き、調べています。