暴力団組員らによる組織的な覚せい剤密売の疑いで、静岡県警は指定暴力団稲川会系の暴力団員ら計22人を逮捕しました。 覚せい剤取締法違反などの疑いで逮捕されたのは、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組長の男(50)、指定暴力団稲川会八代目大場一家幹部の男(50)など計22人です。 警察によりますと、組員の男ら3人は営利目的で、静岡県富士市松岡の駐車場に止めていた軽乗用車で覚せい剤を所持した疑いが持たれています。 覚せい剤を買い受けた客などを捜査するなかで、暴力団員らの関与が発覚しました。 警察は、2024年12月2日、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)が、富士市内の覚せい剤が保管されている倉庫に戻ってくるのを待ち構え、所持品の中から覚せい剤3袋(1袋は約100グラム)を発見。 そのうち、1袋を検査し、覚せい剤1袋(約100グラム)を所持していた疑いで、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)を同日に現行犯逮捕。指定暴力団稲川会八代目大場一家系組長の男(50)を通常逮捕しました。 また、2024年12月2日に発見した3袋の覚せい剤のうち、覚せい剤約20グラムを所持していた疑いで、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組長の男(50)、指定暴力団稲川会八代目大場一家幹部の男(50)の3人を、2025年2月25日に逮捕しました。 このほかに、静岡市駿河区の会社役員の女(40)は、2023年1月30日から2024年4月1日までの間、計10回にわたり、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)らが覚せい剤の密売により得た収益約65万円を、自身の名義の口座に振込送金し受け取った疑いで逮捕されました。 さらに、富士市の会社員の女(51)は、指定暴力団稲川会八代目大場一家系組員の男(49)が覚せい剤の販売で得た収益約450万円を居室に隠した疑いで逮捕されました。 40代から60代の容疑者17人については、覚せい剤の所持、使用などの容疑が持たれています。