警察官や検察官を名乗る男からの電話の話を信じ込み、福岡市の無職の女性が現金1150万円をだまし取られたことがわかり、警察はニセ電話詐欺事件として調べています。 東警察署によりますと2月6日、福岡市東区の無職の女性（67）の自宅の固定電話に携帯販売会社の社員を名乗る男から「携帯電話料金が未納になっている」と連絡がありました。 女性が「身に覚えがない」と答えると「詐欺かもしれない」などとと言われ、警視庁葛飾警察署の警察官を名乗る男に電話を代わり「SNSでやり取りしましょう」などと言われて警察官の制服の画像等を見せられました。 さらに検察官を名乗る男に電話を代わり「詐欺事件で逮捕した犯人の自宅を捜索した際、あなた名義の通帳があり、事件にかかわっている可能性がある。あなたのお金を調べる必要がある」と言われ、これを信じた女性は指定された口座に6回にわたり現金合計1150万円を送金し、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽電話で「お金」はすべて詐欺、すぐに相談、110番 ▽電話の相手が警察など公的機関等を名乗って「逮捕される」「このことは誰にも話してはいけない」は、不安にさせるための脅し文句です ▽お金を送金する前に、家族や周囲の人に相談しましょう などと注意を呼びかけています。