◆2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』 NHKは、2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』を発表しました。主人公の小栗上野介忠順を演じるのは、松坂桃李です。 第66作となる大河ドラマ『逆賊の幕臣』。主人公の小栗忠順は幕末期の幕府要人であり、日本初の遣米使節としてアメリカへ渡航。要職を歴任しつつ軍政改革や造船・製鉄所などの近代的工場の建設、日本初の株式会社設立など様々な改革を推進しました。 2500石の名門旗本の家に生まれた武士でありながら経済に明るく、何度も勘定奉行を務めたという人物でもあります。空気を読まずに上司に直言しては辞職するも、また呼び戻されること70回という伝説も。同じく幕府の要職にありながら考え方が根本的に異なった勝海舟とはライバル関係にあったとされ、戊辰戦争では新政府軍を邀撃するプランを主張。しかし大政奉還を果たした後の徳川慶喜には容れられず、最後は逆賊として新政府軍に逮捕された後、斬首されています。大隈重信は「明治政府の近代化政策のほとんどは小栗の模倣だった」と語っており、司馬遼太郎が勝海舟と並べて「明治の父」と呼んだ人物、それが小栗忠順なのです。 この小栗忠順を演じるのが、松坂桃李です。NHK関連作品では、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』『わろてんか』、大河ドラマ『軍師官兵衛』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などに出演しており、大河ドラマ出演3作めにして、初の主演となりました。現在日曜劇場『御上先生』では世の中を変えようとする文部科学省の官僚を見事に演じており、「官吏」をどう表現するのか、期待が高まります。 また、脚本は連続テレビ小説『おかえりモネ』などで知られる脚本家の安達奈緒子が担当。安達氏からは、以下のコメントが発表されています。