聖籠町の空き家で遺体が見つかった事件で33歳の男が逮捕されてから3月4日で1週間が経ちました。なぜ被害者は死亡したのか。捜査本部は事件の全容解明を進めています。 死体遺棄の疑いで逮捕された阿賀町のリフォーム業・小山大輔容疑者。去年10月26日、小杉英雄さん(78)の遺体を聖籠町にある空き家の敷地の土の中に埋めて遺棄した疑いが持たれています。 去年10月には山形市の男と共謀し、小杉さん名義の通帳などを不正に使って計345万円あまりを引き出したとして詐欺の疑いで逮捕。小杉さんの遺体を遺棄したのが10月26日。約2か月後に、警察が遺体を発見しました。 逮捕から3月4日で1週間。これまでの取材で小山容疑者の犯行の様子が少しずつ見えてきました。 ■小山容疑者と被害者の接点は―? リフォーム業を営んでいたという小山容疑者。小杉さんの自宅の改修工事を請け負っていたといいます。 〈小山容疑者を知る人〉 「(小杉さんは)いろんなお仕事をくれるのでいいお客さんだと、小山容疑者が言うのも聞いている 」 ■遺体を土の中に…隠ぺい工作も― 捜査関係者などによると、小山容疑者は犯行当日、知人から借りた重機を使って遺体を袋に入れた状態で埋めたとみられています。さらに、関係者などによると小山容疑者が遺体を遺棄した当日、現場に石灰のような粉をまいたり消臭剤を使ったりしていたといいます。 〈小山容疑者を知る人〉 「小山自身が(袋から漏れた)汁を拭いたり、芳香剤を買ってきて振りまいたり、汁が染み出ていた部分を塗装かけているのも従業員は見ている」 取り調べには応じているという小山容疑者。小杉さんはなぜ死亡したのか。捜査本部が事件の全容解明を進めています。