「捜査協力できないなら…」LINEで “逮捕状” のような画像見せられ 70代男性 109万円余だまし取られる 富山・高岡市

警察官を名乗る男から「オレオレ詐欺の振り込み先として使われている」などと言われたうえ、LINEで逮捕状のような書類の画像を見せられるなどして、高岡市内の70代の男性が109万円余りをだまし取られていたことが5日までにわかりました。 特殊詐欺の被害にあったのは、高岡市内に住む70代の男性です。 高岡警察署によりますと、70代男性の携帯電話に先月10日、警視庁の警察官を名乗る男の声で「あなたの口座がオレオレ詐欺の振り込み先として使われている」と電話がありました。 男から徳島県警の警察官を名乗る男に代わると「捜査に協力してほしい」などと言われ、ビデオ通話をするためのLINEの操作方法を教えられました。 ビデオ通話のやりとりで男は「捜査協力できないならこれを使わなければならない」などと言って逮捕状のような書類の画像を見せられました。 70代男性は指示に従い2回にわたって、合わせて109万6160円をATMで振り込みました。 その後、男から「あす以降も振り込みをしてもらう」などと言われて不審に思い家族に相談したところで、だまされているのではないかと言われ、警察に相談、詐欺の被害に気付いたということです。 警察は、 ▼警察がLINEで取り調べをしたり、振り込みを頼んだりはしない ▼「+1」「+44」など「+」から始まる国際電話番号を悪用した詐欺の被害が相次いでいる ▼固定電話には、国際電話発着信が休止できる「国際電話不取扱受付センター」を利用してほしい ▼不審な電話があったら一人で悩まず、すぐ家族や警察に相談してほしい などと、注意を呼びかけています。

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