【AFP=時事】米連邦捜査局(FBI)は6日、中国を拠点とする人物に機密情報を売却した疑いで、米兵を逮捕した。米司法省が発表した。 ワシントン州の軍事基地に駐屯する陸軍補給軍曹、ジャン・ジャオ被告は、米政府から持ち出した機密のハードドライブやコンピュータを、中国にいる身元不明の人物に売却しようとした疑いが持たれている。 この窃盗行為は2024年7月に始まり、ジャオ被告は対価として少なくとも1万5000ドル(約220万円)を受け取ったとされる。 ジャオ被告は大陪審により、正当な権限を持たない人物に国家防衛情報を取得・送信する共謀の疑いおよび贈収賄と政府財産の窃盗容疑で起訴された。 起訴状によると、被告は他の共犯者とともに、「米国の国家防衛に関する文書、書類、写真、機器、装置、覚書を、受け取る権限のない人物のために取得・送信することを故意かつ違法に共謀した」とされている。 FBIによると、ジャオ被告のほか、現役の米兵1人と退役兵1人も、政府財産の窃盗および収賄の疑いで同日逮捕された。【翻訳編集】 AFPBB News