韓国の尹大統領釈放、勾留取り消し決定に検察抗告せず

[ソウル 8日 ロイター] – 韓国の尹錫悦大統領が8日夕に、ソウル拘置所から釈放された。ソウル中央地裁は前日、尹大統領が請求していた勾留取り消しを認めたが、これに対して検察当局は8日、抗告の手続きを取らない方針を決定した。 昨年12月に「非常戒厳」を宣言した尹氏は、今年1月に逮捕・起訴され、ソウル近郊の拘置所で拘束されていた。 ソウル中央地裁は7日、起訴のタイミングと捜査過程の「合法性への疑問」を理由に、勾留取り消しを認める判断を下した。 尹氏は釈放にあたり「まず第一に、中央地裁の違法を正す勇気と決断に感謝したい」とする声明文を発表した。弁護団は「大統領の拘束が手続き的にも実質的にも問題があったことが確認された」とし「法の支配を回復するための旅の始まり」だと強調した。 聯合ニュースによると、ソウルでこの日、約3万8000人の尹氏支持者が集会を開いた。一方、1500人が反対デモを行ったという。

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