いま、風俗スカウトグループの摘発が相次いでいる。先日も「アクセス」と呼ばれる匿名・流動型(トクリュウ)のグループ幹部ら2人が、東京・立川市の風俗店に20代の女性を紹介し、働かせた疑いで逮捕された。「アクセス」は5年間で、およそ70億円を売り上げていたと見られ、警察はすでにリーダーと幹部らを逮捕して、組織の全容解明を進めている。 トクリュウの風俗スカウトグループ摘発には、警察庁が力を入れていて、楠芳伸長官も「最終的に利益を得ている実質的な責任者やグループの検挙と排除を進めたい」と意気込む。また、悪質ホストクラブをめぐり、風俗店が女性を紹介された見返りにスカウトに支払う「スカウトバック」のシステムも問題視されている。 これらを受け、政府は悪質ホストクラブの厳罰化や、スカウトバックの禁止を盛り込んだ風営法の改正案を閣議決定した。しかし一方で、「悪いスカウトばかりではない」との意見もある。「風俗スカウト」とは、どのような存在か。また女性の被害をなくすには、何が必要か。『ABEMA Prime』では、元スカウトと利用者とともに考えた。